「開放病棟」と「閉鎖病棟」の違いとは?分かりやすく解釈

「開放病棟」と「閉鎖病棟」の違いとは?違い

この記事では、「開放病棟」「閉鎖病棟」の違いを分かりやすく説明していきます。

「開放病棟」とは?

精神病棟では、入院する患者が家族と話したり、触れ合える時間を決めています。

この病棟の出入り口を1日8時間と決めて開けているのが「開放病棟」【かいほうびょうとう】といいます。

この時間内であれば家族や友人、知人が許可なく自由に出たり、入って面会できるのです。

このような病棟に入院する患者は一人で食事ができたり、身の回りをきれいに整理できる、人と普通に会話して社会復帰が見込めると思う者が対象になります。

また、機能回復病棟も積極的に「開放病棟」を採用して、退院後もかかりつけの医師が患者を診療するわけです。


「閉鎖病棟」とは?

入院患者が自由に出入りできないように、病棟の出入り口に施錠しているのが「閉鎖病棟」【へいさびょうとう】といいます。

外から来た家族や友人でさえ簡単には入られない入り口の構造になっていて、もし入るときは病院職員に施錠を解いてもらえるように頼まなければなりません。

この病棟に入院するのはパーソナリティ障害、統合失調症、適応障害といったすべての患者が対象になります。

また、閉鎖処遇の対象者になるのは精神が不安定のため世間にうまく馴染めない人や、死刑判決でも死に切れなかった者などが入院している病棟です。


「開放病棟」と「閉鎖病棟」の違い

「開放病棟」「閉鎖病棟」の違いを、分かりやすく解説します。

社会復帰する前に数ヶ月、数年と一時的に入院して、精神的に落ち着かせるためその人に合った治療するのが「開放病棟」です。

あえて家族や仕事関係者といった人が自由に病棟へ出入りできるようにしてあり、1日に8時間は患者と一緒に過ごせます。

もう一方の「閉鎖病棟」は心因性や外因性といった原因で精神患者になった患者が、世間とは隔離された施設に寝泊りしながら生活する場所です。

病棟の中では自由に施設内を歩けないよう拘束したり、他の患者と問題が起きないよう隔離する場合もあります。

あえて本人の行動を抑制することで安全を確保し、治療に専念できるようにするのです。

まとめ

同じ病棟を意味するものですが、入院している患者や建物の構造が異なります。

病棟の公式サイトや画像を見比べて、異なる点を比較してみるといいでしょう。

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