“duck”と“goose”はどちらも水鳥の一種ですが、見た目や祖先などが異なります。
また、英語ではそれぞれ動詞としての役割もあり、鳥の名称だけに留まらない様々な表現方法があります。
この記事では、“duck”と“goose”の違いや用法を分かりやすく説明していきます。
「duck」とは?
“duck”は、名詞では「アヒル」「カモ」「カモ肉」「アヒルの肉」などの意味があるほか、修飾語を用いて「欠陥がある人や物」、口語で「可愛い人」、クリケットなどの「点」といった意味でも使用されます。
動詞としての役割もあり、「水にもぐる」「頭をひっこめる」「責任などを逃れる」「かわす」「頭を水に突っ込む」などの意味で使われています。
「goose」とは?
“goose”は、名詞としては「ガチョウ」「ガン」「ガチョウ肉」といった意味があるほか、口語で「間抜け」などの意味があります。
動詞としても使用され、「活力を与える」「促す」という意味や、悪戯で「不意に人のお尻をつつく」といった意味で用いることもあります。
「duck」と「goose」の違い
“duck”と“goose”は双方とも水鳥の仲間ですが、外観や祖先などに違いがあります。
“duck”が小型かつ体全体の太さが均等なのに対し、“goose”は体が大きめで首が長いのが特徴です。
また、“duck”の祖先はマガモですが、“goose”の祖先はガンです。
双方とも肉や卵は食用に、羽毛はクッションや衣類などに使用されています。
羽毛布団にも使われ、“duck”より“goose”の羽毛の方が高価といわれています。
次に、例文を使って“duck”と“goose”の違いを分かりやすく解説します。
「duck」の例文
“duck”は「アヒル」「カモ」を意味しますが、動詞として「水中にもぐる」「かわす」「責任などを回避する」といった意味でも使用します。
特に、“duck out”(こっそり逃げる)という表現はよく使われますので覚えておきましょう。
・“We saw wild ducks at the lake.”(私たちは湖で野生のアヒルを見た)
・“I want to duck out of the meeting.”(会議から逃げ出したい)
「goose」の例文
“goose”は「ガチョウ」「ガン」を指すほか、鳥肌を意味する“goose bumps”という表現も有名です。
また、動詞として「活を入れる」「促す」といった意味でも使用され、特に“goose up”(さらに良くする)という表現は日常会話でも利用されています。
・“ A wild goose is gabbling at him.”(ガチョウは彼に向かってガーガー鳴いている)
・“We got goose bumps when we saw the movie.”(私たちはその映画を見たとき鳥肌が立った)
・“We have to goose up this program.”(我々はこのプログラムを改善しなくてはならない)
まとめ
“duck”と“goose”は鳥としての違いがあるだけでなく、動詞や口語表現としての使い方も様々です。
ここで紹介した例文以外にも多岐にわたる表現方法がありますので、ぜひチェックして英語表現のバリエーションを増やしてください。