「金粉」と「金泥」の違いとは?分かりやすく解釈

「金粉」と「金泥」の違いとは?違い

この記事では、「金粉」「金泥」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「金粉」とは?

料理を華やかに見せるときや、工芸の装飾に使われているのが「金粉」【きんこ・きんぷん】です。

金を噴射して砂のように細かくしたものを加工して、粉状にしたものです。

ときに削って使ったり、真鍮や銀を混ぜ合わせてより剥がれにくく、艶がある美しい「金粉」にするのです。

高級レストランや料亭といった所では、人が口に入れても安全で、混ざりけがない本物を使ってケーキや茶碗蒸し、寿司、肉料理を美しく彩るときに使います。

また、玉露や抹茶、日本酒を豪華に見せるため混ぜて使うのです。


「金泥」とは?

動物由来の膠【にかわ】に金の粉を入れて溶いたものを「金泥」【きんでい・こんでい】といいます。

この「金粉」は日本画を描くとき背景に使うものです。

写経するときは文字を金で書けるのが魅力であり、美しい文章になるところが魅力になります。

作り方としては、膠の液で金の粉をとろみが出るまで溶かして仕上げ、これを使って日本画を魅力的に描くのです。

使用するものは質が良い金粉で、なかでも粘着力に優れた鹿膠がよく使われています。

金の色が美しく出るように、膠溶液を金粉に少しずつ入れて、指で粉が無くなるまで時間をかけて混ぜていき、練和したまま蓋すれば金粉が沈殿して絵に最適な「金泥」が完成するわけです。


「金粉」と「金泥」の違い

「金粉」「金泥」の違いを、分かりやすく解説します。

黄金を粉状にしたり、やすりで金地金を擦ったものを「金粉」といい、日本では壷や皿、蒔絵、家具といった伝統的な芸術作品に使います。

もう一方の「金泥」は膠の液を金粉に一滴入れてから指先でよく混ぜ合わせて蓋して、「金粉」が沈殿した使います。

質の良い「金泥」は日本画を美しく描けて、艶が良い色が出るのです。

作り上げた1番初めの「金泥」には不純物が残っているので、何度か膠溶液を少しずつ入れては不要な物を取り除いて使います。

書写するために使うときは残さず、その日に使える量を作るのが大事です。

まとめ

同じ金を使ったものですが、粉か泥といったもので用途に違いがあります。

金を扱う専門業者のサイトや画像などで比較してみましょう。

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