この記事では、「ポケットチーフ」と「ハンカチ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ポケットチーフ」とは?
「ポケットチーフ」とは、麻や絹、ウールなど様々な素材で作られた、ジャケットの胸ポケットに挿して飾る布のことです。
後述する「ハンカチ」より装飾品という意味合いが強く、基本的に胸ポケットから取り出すことはしません。
一般的に、結婚式などのフォーマルな場面で使われ、シャツやネクタイと同じ色の「ポケットチーフ」が使われます。
形や折り方も様々で、正方形の「スクエア」、円形の「ラウンド」などの形があり、ポピュラーな「スクエアスタイル」を始めとする、多様な折り方が存在します。
「ハンカチ」として代用する事もありますが、形が崩れてしまったり、水を吸ってごわついてしまうので、「ハンカチ」を別に用意するのが推奨されます。
「ハンカチ」とは?
「ハンカチ」とは、手を拭いたり、汗を拭いたりする吸水性の高い生地を使った布です。
一般的に正方形または長方形で、「ハンカチーフ」を省略したものが「ハンカチ」になります。
上述したように、洗った手を拭いたり、汗を拭いたり、地域によっては洟をかむ際にも使われたり、実用的なものになっています。
ハンカチの起源は非常に古く、紀元前3000年、エジプト文明のころにすでに使われていたと考えられています。
「ポケットチーフ」と「ハンカチ」の違い
「ポケットチーフ」と「ハンカチ」の大きな違いは、前者が「装飾品」であり、後者が「実用的なもの」という点です。
「ポケットチーフ」は、胸元を飾る布なので「ハンカチ」より薄く小さいものが多いですが、「ハンカチ」は実際に手を拭いたりするので、比較的厚く「ポケットチーフ」より大きいものがほとんどです。
しかしながら両者の起源はどちらも同じで、中世ヨーロッパの高貴な身分の者たちが使っていたとされています。
まとめ
以上が「ポケットチーフ」と「ハンカチ」の違いとなっています。
両者とも四角形の布で同じように見えますが、用途に関して明確な違いがあることを覚えておきましょう。