この記事では、「とうきび」と「さとうきび」の違いを分かりやすく説明していきます。
「とうきび」とは?
とうきびとは、トウモロコシの方言の1つです。
とうきびは穀物として世界中で食べられており、缶詰等にも加工されています。
また、家畜の飼料やバイオエタノールの原料にもなります。
日本には16世紀にポルトガルから伝わりました。
唐から伝わった黍(きび)に似た作物ということでとうきびと呼ばれるようになったのです。
とうきびは北海道や山形県、石川県、愛媛県などで使われています。
地域によって様々な名称があり、あぶりきやかしきび、きび、とっきみ、とうみぎ、もろこし等色々あります。
「さとうきび」とは?
さとうきびは、砂糖の原料になる作物です。
イネ科のサトウキビ属に属する植物を指しています。
熱帯や亜熱帯地域で栽培されており、日本では沖縄県や奄美諸島が主な産地です。
沖縄や奄美諸島は台風に見舞われることも多いですが、さとうきびは丈夫なのでそれ程影響を受けません。
また、水不足にも強いといわれています。
さとうきびも地域によって違う呼び名があり、沖縄ではウージといいます。
おうぎやうぎ、きびといった呼び名もあります。
「とうきび」と「さとうきび」の違い
とうきびとさとうきびは音の響きが似ていますが、全く違う作物です。
とうきびはトウモロコシのことで、さとうきびは砂糖の原料になる農作物です。
どちらも地域によって呼び名が異なっています。
とうきびは色々ある地方名の中でも比較的知られた呼び名で、とうきびというとトウモロコシをイメージする人も多いです。
さとうきびにはウージやおうぎ、うぎといった呼び名もありますが、その地域に住んでいなければさとうきびのことだとピンと来ないという人が多いです。
まとめ
とうきびとさとうきびは全く違う農作物です。
とうきびはトウモロコシの方言の1つで、さとうきびは砂糖の原料になる植物のことをいいます。