この記事では、「お供え餅」と「鏡餅」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「お供え餅」とは?
神や仏を崇めるために作られるのが「お供え餅」【おそなえもち】です。
飾る場所は部屋の棚であったり、築年数がある家には神聖な所となる床の間になります。
半紙の上に餅を重ねておきますが、最近は玄関や居間から離れた場所に置くのが大事です。
お菓子よりも貴重な餅を置くことに意味があり、丸く、餡子が入っていないもので、仏具にのる大きさを選びます。
数はいくつでもよく、吉区は考えずお供えするのが一般的です。
他にも仏壇を買い、入仏式するときに紅と白の餅をお供えして祝います。
「鏡餅」とは?
一年を始めるお正月に飾る餅を「鏡餅」【かがみもち】といいます。
一般的には大小の円形の餅を2段重ねて、その上にみかんや扇子を置くものを指すわけです。
お供えする意味には人と神様の絆を強めるものとし、1年を通して不幸がないよう祈りを込めて捧げます。
天気が良い日を狙って神前にお供えして尊い餅であることを表したのです。
丸い餅を選ぶ理由には、神様が宿るとされる円形状の鏡からきています。
また、丸い形は角がなく、家庭が円満でいられるようにと願いを込めて選ばれました。
「お供え餅」と「鏡餅」の違い
「お供え餅」と「鏡餅」の違いを、分かりやすく解説します。
仏壇や神棚といった場所に感謝の気持ちを込めて丸い餅を選んでお供えするのが「お供え餅」です。
仏壇を買ったときや初盆、四十九日法要といった法事する際には白い餅をお供えします。
仏壇に備えるときは供箪【くげ】の上に半紙をおき、餅を二段に重ねておきます。
半紙は折って三角形にして壊紙を作るのが一般的です。
もう一方の「鏡餅」は家庭円満を願い、1年の初めに神様へお供えする食品を「鏡餅」といいます。
お供えした餅は1月11日の「鏡開きの日」に家族揃って幸せと健康を祈って食べる餅です。
元は武家の間で行われていたものですが、時代と共にほとんどの家庭で行われるようになりました。
まとめ
神にお供えする餅について2つご紹介しましたが、捧げる意味や飾る方法に違いがあります。
作法の専門サイトや動画などで比較してみるといいでしょう。