この記事では、「目的格」と「主格」の違いを分かりやすく説明していきます。
「目的格(もくてきかく)」とは?
「目的格」とは、「文中において、動詞が表す動作の対象を示す格」を意味する言葉です。
「目的格」には、“me”(私に、私を)、“you”(あなたに、あなたを)、“him”(彼に、彼を)、“her”(彼女に、彼女を)、“us”(私たちに、私たちを)、“them”(彼らに、彼女らに、それらに、彼らを、彼女らを、それらを)などがあります。
「主格(しゅかく)」とは?
「主格」とは、「文中における主語として用いられる格」を意味する言葉です。
「Aは朝食を食べた」や「Bは学生である」の文における、AやBが主格になります。
「主格」と混同されがちなのが「主語」です。
「主格」は「Aが」や「Bが」のように言い換えることもできることから「ガ格」とも呼ばれています。
しかし、「主語」は「Aより」や「Bより」などのように、必ずしも「Aが」や「Bが」のように「が」を伴って言い換えられるとは限りません。
したがって、「主格」=「主語」であるとは言い切れないのです。
「目的格」と「主格」の違い
「目的格」は「文中において、動詞が表す動作の対象を示す格」を意味する言葉であり、「主格」は文中における主語として用いられる格」を意味する言葉です。
“Andy told us truth to us. ”(アンディは私たちに真実を話した)における、“us”(私たち)が目的格になり、“Andy”(アンディ)が主格になります。
“Andy told us truth to them. ”(アンディは彼らに真実を話した)における、“them”(彼ら)が目的格になり、“Andy”が(主格)が主格になります。
まとめ
「目的格」は動詞が表す動作の対象や目的を表す格のことであり、「主格」は主語として用いられる格ということでした。
特に「主格」は「主語」と混同されがちですが、必ずしも「主格」=「主語」とはなりえないので注意しましょう。