「存置」と「残置」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「存置」と「残置」の違いを分かりやすく説明していきます。
「存置」とは?
今ある施設や機関、制度などをそのまま残すことを「存置」と言います。
「存置」の読み方は「そんち」。
「存」には、「ある」、「たもつ」といった意味があり、「置」には、「おく」、「すえる」といった意味があります。
何か施設な機関、制度などを用意する場合、「置く」といった言葉を用います。
そのことから、置いたものを保つ、存続することを意味することがわかります。
言い換えれば、「残す」や「保存」、「温存」などと同じです。
「残置」とは?
残しておくことを「残置」と言います。
「残置」の読み方は「ざんち」。
「残」には、「のこす」といった意味があり、「置」には、「おく」、「すえる」といった意味があります。
ものを残しておくこと自体を意味する言葉になります。
言い換えれば、「残す」や「留める」などと同じです。
「存置」と「残置」の違い
「存置」と「残地」のどちらともに、ものを残すといった意味があります。
そのうえで、「存置」は存在するものを残すことを意味し、今あるものを残す。
つまり、今ある施設や機関、制度などを残すことを意味する言葉になります。
「残置」は、残しておくことを意味し、通常、部隊などに用いられる言葉になります。
「存置」の例文
・『母校が統合されずに存置されることになった』
・『廃線後も線路のみ存置されることになった』
「残置」の例文
・『現在も同じ場所に残置されたままです』
・『解体されずに残置されている』
まとめ
似たような意味を持つ「存置」と「残置」。
「存置」は、そのもの自体の存在を残しておく意味が強く、「残置」は、残しておくといった意味が強い言葉になります。
以上のことから、微妙な違いやニュアンス、使い方の違いがある2つの言葉になります。