物事を色々な視点や立場から見ることを表す言葉には「複眼的」や「多角的」があります。
この記事では、「複眼的」と「多角的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「複眼的」とは?
「複眼的」とは色々な視野や立場から物事を見たり考えることを示す言葉です。
この言葉に使われている「複眼」は節足動物が持つ多数の個眼を示す言葉であり、昆虫においては物以外にも紫外線や偏光も認識することが可能です。
「複眼」はこのような機能から比喩表現としてもよく使われる言葉であり、物事を色々な見地から見ることを示す意味があります。
「多角的」とは?
「多角的」とは物事が多方面に関わっていることを示す言葉です。
「多角的」は物事の状態以外にも、思考や行動、計画などを多方面からアプローチすることを表す時にも使います。
「多角的」の類義語には「多角化」がありますが、こちらは企業や業界が新しいサービスや市場を開拓することを表します。
このようなアプローチは「多角化戦略」や「多角化経営」と呼ばれており、色々なメリットとデメリットが存在します。
「複眼的」と「多角的」の違い
この2つはどちらも色々な視野や立場から物事を見ることや考えること、関わることを表す時に使います。
「多角的」は企業やビジネスの展開、投資方法としてもよく使われています。
「複眼的」の例文
・『学問とは複眼的な考え方を学ぶことであり、大学はまさにそれを実感できるところだと思っています』
・『複眼的な考えを身につけるために、色々な本を毎月読んでいます』
「多角的」の例文
・『物事を多角的に捉えるには子どもの頃から様々な学習や体験が必要だと思います』
・『新しい社長によって多角的な経営が始まったが、社内にはこれに反発する人も多い』
まとめ
「複眼的」や「多角的」は物事を様々な視野や立場から理解することや思考することを表す言葉です。
「多角的」はビジネスや企業の展開にも使われる言葉です。