この記事では、「シアリング」と「ムートン」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「シアリング」とは?
羊の毛を専用のハサミで刈り込むという意味がある言葉を「シアリング」といいます。
刈り込んだ毛はまとめて毛糸にして売り、皮は人気がある風合いに変えて革製品として市場に出すわけです。
主に、長い毛を刈り取られた羊の短い毛が付いた皮は「シアリングジャケット」にして、米国の兵隊用として売ったり、スリッパにして販売します。
なかによりやわらかい毛がついた子羊の皮も使い、衣料にして市場に出すわけです。
良質なものに関しては、ナッパ調や内面をスエードに加工してから使う場合もあります。
「ムートン」とは?
羊の毛皮である「ムートン」は、皮の裏側を滑らかにしたり、使いやすいようきれいに加工した後、表になるようにしてスエードとして仕上げます。
寒い季節に着られる服としてコートやジャンバーといった服に仕上げて販売したり、手袋、クッションといった商品にして売り出すのです。
滑らかな手触りが心地よく、撥水性に優れているのも特徴的であり、着ていくうちにより肌に馴染んでくるところが着る人を虜にします。
定期的なケアすれば長く着られる丈夫な服になる素材です。
「シアリング」と「ムートン」の違い
「シアリング」と「ムートン」の違いを、分かりやすく解説します。
毛と肉の面を両方使って衣料用にして使う「シアリング」は、市場ではダブルフェースとも呼ばれています。
羊の毛を丁寧にハサミで切った後の皮を使い、スリッパといった履物にもする素材です。
完全に毛を取り除くのではなく、皮に少し毛が付いたままにしておき、それをなめしてから衣料用として使うのが特徴になります。
毛皮の裏側を着心地が良い状態に仕上げていき、服や冬用の商品にしたものを「ムートン」といい、着るほどに滑らかで独特な風合いになるのが魅力的です。
まとめ
同じ羊を使ったものを2つご紹介しましたが、一つは毛が付いた皮を加工して使い、「ムートン」は毛皮の裏側を使うと覚えておくといいでしょう。