この記事では、「しらす干し」と「ちりめん」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「しらす干し」とは?
いわしの稚魚であるしらすを釜で茹でた後、水分をほどよく乾かして作られるものを「しらす干し」【しらすぼし】といいます。
使うものとしては、海から水揚げした生しらすのみを使うのが美味しく作るコツです。
加熱したお湯の中に、大量の生しらすを入れて茹であがれば水分率を72%、最低でも65%にまで落としたものを「しらす干し」になります。
干した後の身は白く、ほどよく柔らかな身を楽しめる料理として食べられる食品です。
味付けは醤油をかけて魚の旨みを楽しめる小鉢料理にもなりますし、豆腐や納豆の盛り付けにも使えます。
「ちりめん」とは?
釜で生しらすを茹でた後、水分をしっかり抜いたものを「ちりめん」といいます。
使う魚はカタクチかウルメイワシが成長する前の稚魚を使い、釜に塩を入れたお湯で煮てから専用の機械で乾燥させるのです。
その乾燥した姿がまるで縮んだように見えるところから「ちりめん」というようになりました。
干した後、水分が50%以下、なかには35%にまで水分率を落とすため、かなり乾燥させたものを指します。
「しらす干し」と「ちりめん」の違い
「しらす干し」と「ちりめん」の違いを、分かりやすく解説します。
釜に生しらすを入れて茹でた後、軽く乾燥させて水分率を72%以下にまで落としたものを「しらす干し」といいます。
ご飯の上に干したしらすをのせて丼にしたり、若布と胡麻をご飯に混ぜ合わせて、おにぎりにして食べる場合もあるわけです。
塩味が付いているので、そのまま食べても美味しく食べられますし、醤油をかけるのも旨みを引き立たせる料理になります。
もう一方の「ちりめん」は塩を入れた釜で茹でた後、水分をしっかり抜いた状態にしたものを「ちりめん」と呼び、醤油と砂糖、生姜を入れた汁で煮て、ふりかけにしたものをご飯のお供にする、豆腐の上にかけて食べるといった方法もある食材です。
まとめ
カタクチイワシの稚魚を釜で茹でたものを指すものですが、乾燥させた後の水分率によって呼び方が異なると覚えておくといいでしょう。