「譲る」と「売る」の違いとは?分かりやすく解釈

「譲る」と「売る」の違いとは?違い

この記事では、「譲る」「売る」の違いを分かりやすく説明していきます。

「譲る」とは?

この言葉の主な意味は4つあります。

1つめは、自分の物・地位・権力などを他人に渡してその人のものとするです。

たとえば、自分が持っていたコートを着ることがなくなったので、友人に与えることにしたとします。

このときに金銭のやり取りはしていません。

これを「コートを譲る」といいます。

2つめは代金と引き換えに欲しい人に与えるです。

この場合は1つめの意味とは異なり、金銭のやり取りをしています。

3つめは自分を後にして他人を先にするです。

電車内で自分は席に座らず、高齢者などに席に座ってもらうことが、これにあてはまります。

4つめは自分の主張を抑えて他人の主張を通すようにするです。


「売る」とは?

この言葉の主な意には4つあります。

1つめは、金銭と交換をして品物や権利などを他に渡すことです。

店に並べてある商品を欲しい人がいるとします。

店側はこの人から金銭を受け取る代わりに、その商品を相手に渡します。

このような行為をいいます。

2つめは、自分のことを多くの人たちに知られるようにするです。

「名を売る」のような使い方をします。

3つめは自分の利益のために、味方をそむいて敵の利益のために働くです。

「仲間を売る」のような使い方をします。

4つめは相手にある行為をするように仕掛ける、押し付けるです。

「恩を売る」のような使い方をします。


「譲る」と「売る」の違い

「譲る」「売る」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらにも、金銭と交換をして物や権利などを渡すという意味があります。

金銭のやり取りを行わずに、自分の物や権利などを他に与えることは「譲る」といいます。

金銭のやり取りが発生しない場合は「譲る」が使われます。

どちらにも複数の意味があり、その部分にも違いがあります。

まとめ

金銭と引き換えに物や権利などを渡すという意味を持つ点が同じです。

どちらにもそれ以外の意味があり、それらの意味が異なります。

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