この記事では、「末」と「未」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「末」とは?
木の上部から末端の位置を示す漢字を「末」【まつ】といいます。
このようなところから「行く末が不安になる」といったように使い、これから先はどのようになるか見守るといった状況を示すわけです。
また、最後を意味する「終末」や、物事の行く末を暗示するときは「結末やいかに」と示すこともあります。
先付けとしては、「末期癌」と書けばかなり進行した状態であると伝えられる漢字です。
「未」とは?
太陽を浴び、雨が降って水を含む木の枝が伸びていくその様子を表すのが「未」【み】です。
このような様子から、まだ成長過程であり、いまだに成し遂げていないという意味で使われる漢字として使う言葉です。
使い方としては、まだ詳細はいまだに分からない状態であれば「未詳」と書き、手が入っていない場所を示すなら「未開発」と使います。
他には成長できていない状態である人を「未熟な人だ」と示すわけです。
「末」と「未」の違い
「末」と「未」の違いを、分かりやすく解説します。
「末端」と書いて木の枝先のように一番先を示す漢字が「末」です。
まだやっていない状況を示す漢字であり、使い方は「年末」と書いて年の一番最後を指します。
先付けで使うときは「末路が気になる」、後付けでは「お粗末」といった使い方ができるわけです。
もう一方の「未」は事件にならない場合は「未遂に終わる」と書き、実行されなかった状況を表します。
他には兄弟の中でも一番下の子供を「末っ子」といったように示すわけです。
「末」の例文
・『週末は従兄弟を連れて、月島のお好み焼き屋に案内する』
・『粉末剤はお湯の中で溶かしてから洗濯機の中に入れている』
「未」の例文
・『妹は未婚で子供を産み、弁護士にするため大学資金を稼ぐ』
・『令和に入ってから都内では未成年の家出が激増している』
まとめ
とても似ている漢字であるため、使い分けが少し難しいところではありますが、意味を学べばうまく状況に応じた使い方ができるでしょう。