自動車やバイクの燃費には「実燃費」と「カタログ燃費」の2種類があります。
2つの燃費にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「実燃費」と「カタログ燃費」の違いを解説します。
「実燃費」とは?
「実燃費」とは、「実際に公道を走行した時の燃費」を指す言葉です。
「実燃費」の使い方
使用した燃料に対してどの程度の距離を走行できるのか示した数字を「燃費」といいます。
燃費のいい車ほど少ない燃料で長く走れ、燃費が悪い車は同じ距離でもたくさん燃料を消費します。
一般道や高速道路など公道を実際に走行して計測した燃費が「実燃費」です。
燃費は速度や走り方によって変わるため具体的な燃費を知るには実際に走行してみるのが確実です。
「実燃費」は信号待ちのアイドリングや発進時の加速なども織り込んだ実際の感覚に近い燃費を表しています。
「カタログ燃費」とは?
「カタログ燃費」とは、「メーカーがカタログに掲載している公表された燃費」です。
「カタログ燃費」の使い方
自動車やバイクのメーカーは販売する車両の燃費を計算しています。
メーカーが公表している燃費はカタログに数字が掲載されていることから「カタログ燃費」と呼ばれます。
テスト走行によって得られたデータであり必ずしも実際の走行時に保証されるものではないので注意が必要です。
「実燃費」と「カタログ燃費」の違い
「実燃費」と「カタログ燃費」の違いは「計測条件」です。
「実燃費」は実際に公道を走って計測したデータなので計測のたびに信号待ちなどで条件が変わりますが実際の走行そのままのデータを計測します。
「カタログ燃費」はテストコースで計測され基る平坦な道を一定の速度で走る有利な条件下での燃費です。
かつては日本独自の基準が設けられていましたが現在は「WLTC」という国際基準で計測されています。
基本的には停止や発進を繰り返す「実燃費」よりも整った条件で計測される「カタログ燃費」の方が良い結果になります。
「実燃費」の例文
・『近所を一周して実燃費を計測する』
・『実燃費のいい車に買い替える』
「カタログ燃費」の例文
・『カタログ燃費はあてにならない』
・『カタログ燃費の測定条件は国際基準に従っている』
まとめ
「実燃費」と「カタログ燃費」が一致することはほぼありません。
それぞれの違いを理解してどちらを参考にするか判断してください。