「与る」と「預かる」の違いとは?分かりやすく解釈

「与る」と「預かる」の違いとは?違い

正式な場で、ひとに褒めてもらったことに対して感謝する場合に使うのが「お褒めに与りありがとうございます」という表現です。

それでは、この「与る」とはどういう意味でしょうか。

また、「預かる」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「与る」「預かる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「与る」とは?

「与る」とは、「あずかる」と読み、何かを受け取るとか、関与するという意味を持つ言葉です。

前述の「おほめに与る」「お招きに与る」や、「事業に与る」という言い方で使われます。

「与」という漢字の読み方がポピュラーではないため、「あずかる」とひらがなで記載する場合も多いのがこの表現の特徴です。


「預かる」とは?

「預かる」とは、他人の所有しているものを一時的に保管するということを表す言葉です。

たとえば、友人が旅行に行っている間買っている犬を「預かって」世話するという場合に使われます。


「与る」と「預かる」の違い

「与る」「預かる」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、「あずかる」と読み、場合によっては同じ意味の言葉として使用されるものですが、本来は明確な意味の違いがあります。

つまり、「与る」は何かを受け取るとか、関与するという意味であるのに対して、「預かる」は何かを一時的に保管する、あるいは所有権が他人にあるものを持っておくという意味になります。

これは英語でみるとわかりやすく、「与る」「receive」あるいは「share」で、「預かる」「keep」あるいは「take care」となります。

まとめ

この記事では、「与る」「預かる」の違いを、解説してきました。

この2つに関しては、序文で述べた表現が「お褒めに預かり」と言われるように明確に区別されていないことが多いのも事実です。

しかし、正しい日本語を後世に伝えるためにきちんと区別するのが良いでしょう。

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