この記事では、「テラリウム」と「ハーバリウム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「テラリウム」とは?
「テラリウム」とは主に鑑賞を目的としてガラスやアクリルなどの入れ物の中で自然環境を構築して動植物を飼育するものです。
元々は密閉したガラス容器に植物を土壌ごと入れる形でしたが、現在観賞目的の「テラリウム」では密閉した容器の中に作るものもあれば口を開けっ放しにして作るものもあります。
「テラリウム」はただ草を育てるために土を用意するだけでなく、木の枝などのアイテムを置いたりバランスが壊れない程度に小動物を入れて飼育したりなど、自然環境を再現して構築しその環境を観察して楽しむものです。
「ハーバリウム」とは?
「ハーバリウム」とは植物をオイルで浸した瓶の中に入れて長期保存しているものです。
元々は希少な植物を調べるために長持ちさせる目的で作られていましたが、見た目がきれいなことから観賞目的でインテリアとしても人気を博しています。
観賞目的のインテリアとしては生花を使うことはほぼなく、使われるのは水分を抜くことでより長く楽しめるプリザーブドフラワーやドライフラワーです。
「ハーバリウム」は口を開けたままにすることはなく、どんな容器であっても口がしっかりと閉じ密閉されています。
「テラリウム」と「ハーバリウム」の違い
「テラリウム」と「ハーバリウム」の違いを、分かりやすく解説します。
透明な容器の中に自然環境を再現して観賞するのが「テラリウム」で、透明な容器の中でオイル漬けにしている花を観賞するのが「ハーバリウム」です。
「テラリウム」は自然環境のサイクルによって植物を維持しますが、「ハーバリウム」は水分や酸素と触れさせないことによって中の花を維持しています。
まとめ
どちらも現在では植物を観賞する目的のインテリアとして人気がありますが、「テラリウム」は植物を含めた環境とサイクルを観賞し、「ハーバリウム」は保存されている花を観賞するものというのが大きな違いです。
また「ハーバリウム」は基本的に瓶を使って作るものなので大きさにも限度がありますが、「テラリウム」の愛好家の中には大型魚の水槽を使うなどして巨大なものを作っている人もいます。