「偶」と「遇」は似ている部分が多く間違いやすい漢字として有名です。
この記事では、「偶」と「遇」の違いを分かりやすく説明していきます。
「偶」とは?
「偶」は音読みで「ぐう」と読み、訓読みは「偶に」で「たまに」と読みます。
「偶」は思いもよらないという意味の「偶然」、対になるものを示す「配偶者」、人形を示す「土偶」、2で割り切れるものを示す「偶数」という熟語で使われます。
「偶」は丁度その時という意味で使われますが、このたまたまは「偶々」と書くことも可能です。
「偶」は人の形をした物という意味があり、これから派生したのが対になる存在や2つで割り切れるものという意味になります。
「遇」とは?
「遇」は音読みで「ぐう」と読み、訓読みは「遇う」で「あう」、「遇す」で「もてなす」と読みます。
「遇」は思いもよらない出会いを示す言葉であり、こちらは「遭遇」や「奇遇」などが有名です。
「遇」はこれ以外にも人などをおもてなしする時や扱うという意味があり、こちらは「待遇」や「処遇」、「優遇」などが有名です。
「偶」と「遇」の違い
「偶」は「偶然」や「偶数」、「配偶者」などに使われる言葉です。
「遇」は「遭遇」や「奇遇」、「優遇」などに使われる言葉であり、こちらは「遇」は予想外の出会いや思いがけない出来事に会うことを表します。
「偶」はペアになるという意味があり、この場合は「遇」を使うことはできません。
「偶」の例文
・『偶数と奇数の概念を子供に教えました』
・『配偶者控除の計算はしっかりとしましょう』
「遇」の例文
・『未知との遭遇により、科学者は大きく興奮した』
・『転職する際には待遇をしっかり調べないといけません』
まとめ
「偶」と「遇」は似ている部分が多く間違いやすい漢字として知られています。
この2つは丁度その時という意味が共通していますが、「偶」の方はペアになるという意味でも使うことが可能です。
この使い方の熟語としては「配偶者」や「偶数」などが有名です。