この記事では、「ウィーン交響楽団」と「ウィーンフィル」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「ウィーン交響楽団」とは?
コンサートで演奏するのが仕事である「ウィーン交響楽団」【ウィーンこうきょうがくだん】は、1900年10月に設立されたオーストリアで活動する楽団です。
1933年から活動していて、現在はアンドレス・オロスコ=エストラーダが共同作業員として主席指揮者として活躍しています。
アーティストとのコラボレーション、現代音楽といった分野にも足を踏み入れ、さらにはシーズンに150以上もの演奏をこなす活動的な楽団です。
ウィーン・コンチェルトハウスといった場所でも迫力あるオペラやコンサートを開催したり、ブレゲンツ音楽祭といった場所でも人々を魅了する音楽を奏でています。
「ウィーンフィル」とは?
楽器で演奏する期間は9月から6月と限定的であるオーストリアのオーケストラを「ウィーンフィル」といいます。
活動期間には国立歌劇場で毎晩のように演奏し、聴く人を魅了するわけです。
オーケストラの正式名称はホーム・ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団といい、国際応用システム分析研究所の親善大使としても活動しています。
演奏家は国家公務員として働きつつ夜はオペラ公演したり、定期コンサートも行うなど積極的に活動する楽団です。
また、ウィーン国立歌劇団に所属する団員はみなウィーン国立音楽大学を卒業し、オーディションで受かった後、3年の見習いを経て合格した者だけが演奏する資格が得られます。
「ウィーン交響楽団」と「ウィーンフィル」の違い
「ウィーン交響楽団」と「ウィーンフィル」の違いを、分かりやすく解説します。
オーストリアのウィーンを中心に活動する「ウィーン交響楽団」は、シーズン期間中に150以上もの演奏をこなす設立100年以上の歴史ある楽団です。
アン・デア・ウィーン劇場をはじめ、数々のオペラ公演に参加し、夏の期間はブレゲンズで25回も演奏しています。
ウィーン市直属の楽団であるため、自主的な組織活動はしていません。
また、何処よりも先駆けて演奏したブルックナーの交響曲第9番を心込めて演奏します。
もう一方の民主的な「ウィーンフィル」は、自主運営団体に所属する12名の管理委員が中心となって自主的に物事を決定します。
また、サマーナイトや年末年始、ザルツブルク音楽祭、6月からは10回のコンサートにも参加するこの楽団では独特な音を出すウィンナ・ホルンやトランペットで演奏するのも特徴的です。
まとめ
コンサートのみならず、迫力あるオペラで楽しませる楽団を2つ取り上げました。
色々なところに異なる点がありますので、どこが違うか自分なりに比較してみるのもいいでしょう。