この記事では、「鹿沼土」と「赤玉土」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鹿沼土」とは?
鹿沼土とは、栃木県鹿沼市で産出されている農業・園芸用の土のことをいいます。
軽石が風化したもので、関東ローム層から掘り出されています。
今から3万年まえに赤城山から噴出した火山灰が風にのって栃木や茨城に降り積もりました。
それが鹿沼土の元になっています。
鹿沼土はホームセンター等でも販売されており、粒の大きさによって細粒・小粒・中粒・大粒に分けられます。
粒が小さいものは水持ちが良く、粒が大きくなると水はけが良くなります。
「赤玉土」とは?
赤玉土とは、関東ローム層の赤土から作られている土のことをいいます。
無機質なので雑菌などが繁殖しにくいというメリットがあります。
盆栽や観葉植物等によく使われる土です。
元肥や腐葉土と混ぜ、野菜や花などの栽培にも使われています。
サボテン等の多肉植物の栽培にも向いている土です。
それから赤玉土は弱酸性で、通気性や保水性、保肥性に優れています。
赤褐色をしていますが、これは鉄分が含まれているからです。
「鹿沼土」と「赤玉土」の違い
鹿沼土も赤玉土も、関東ローム層の火山灰が元になっています。
そのため性質も似ていますが、違いもあります。
鹿沼土は酸性ですが、赤玉土は弱酸性です。
植物には酸性を好むものもあれば弱酸性を好むものもあるので、栽培する植物によって使い分ける必要があります。
また、どちらも通気性や排水性、保水性、保肥性に優れています。
ただし、より通気性が優れているのは鹿沼土で、保肥が優れているのは赤玉土になります。
見た目は鹿沼土は黄土色に近いをしていて、赤玉土は赤褐色をしています。
まとめ
鹿沼土は酸性で、通気性に優れています。
それに対して赤玉土は弱酸性で、保肥性にすぐれています。
また、黄土色っぽい色をしているのが鹿沼土で、赤みを帯びた赤褐色なのが赤玉土になります。