この記事では、「鉄」と「銅」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鉄(てつ)」とは?
「鉄」とは、「原子番号26の元素」であり、元素記号は「Fe」、英語では“iron”と訳されます。
現代において、「鉄」は建築物や日常用品など様々なところで利用されており、いかに人類にとって馴染み深く、重要な金属であるかが分かると思います。
「鉄」は古くより人類に用いられてきた金属になりますが、実のところ、人類がいかにして「鉄」を知ったかについては結論が出ていません。
主な説としては、古代人たちは宇宙より降ってきた鉄隕石を加熱、加工して用いていたとする「鉄隕石起源説」と地球から産出された鉄鉱石を扱っているうちに偶然、古代人たちが鉄の加工技術を手に入れたとする「自自然冶金説」の2つが挙げられています。
ちなみに、私たちが「鉄」と呼んでいる物質は実は純粋な「鉄」ではありません。
純粋な「鉄」は白色の金属光沢を持ち、炭素を多く含んでいることから硬くて、もろいという性質を持っています。
では、私たちが普段目にしている「鉄」は一体何なのかというと、正確には「鋼(はがね)」になるのです。
「鋼」は炭素の含有量が1. 7%より少ない鉄のことであり、軟らかくて伸びやすい、粘りがあって強靭など加工に適した性質を持っています。
「銅」とは?
「銅」とは、「元素番号29の元素」であり、元素記号は「Cu」、英語では“copper”と訳されます。
先述した「鉄」と同じく、「銅」も現代において重要な資源として扱われている金属です。
人類による「銅」の利用の歴史を辿ると青銅器時代にまで遡り、人類が最初に用いた金属とも考えられています。
「銅」の特徴としては、軟らかくて加工性が高い、熱伝導率や導電性が高い、錆びにくく耐食性が高い、金属としての寿命が長い、殺菌作用があるなどが挙げられます。
太古の時代から利用されてきたことからも分かるように「銅」は優れた性質をいくつも持っているのです。
「鉄」と「銅」の違い
「鉄」と「銅」の違いを、分かりやすく解説します。
「鉄」は原子番号26、元素記号Feの元素です。
対して、「銅」は元素番号29、元素記号Cuの元素になります。
まとめ
「鉄」と「銅」はそれぞれ別の元素ということでした。