この記事では、「タマヤスデ」と「ダンゴムシ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「タマヤスデ」とは?
屋久島でも見かける「タマヤスデ」の節は1つで、脚は2対ある虫です。
山地でも亜平地といった太陽の光が当たらない場所で生息し、緑地や雑木林の葉や朽ち木といった下を寝床にしています。
大きく成長しても2cmほどと小さく、腐食食性である「タマヤスデ」は人間が出す生ゴミも好んで食べてしまいます。
たいていは落ち葉やキノコを好み、交尾は8月から10月に行われるのが一般的です。
卵は150以上も産み、冬を越す間は何度も脱皮を繰り返し、大きく成長するため体節と脚の数を増やしていきます。
「ダンゴムシ」とは?
節は1つで、脚は1対の虫を「ダンゴムシ」といいます。
幼虫の時期は脱皮を7回繰り返し、体長1. 5cmほどに成長します。
寿命は3年で、命が終われば分解して土になり、土壌の栄養となるわけです。
また、日中の日差しが強いときは石の裏に入り込み、暗く、湿り気がある場所で過ごします。
元々は日本にはいない虫であり、明治以降に欧州から日本に来て、各地に生息地を広めた外来種です。
家の周囲にも生息するほどかなり数を増やす虫で、転げ落ちたり、指で突かれると全身が丸まる姿が愛嬌でもあります。
「タマヤスデ」と「ダンゴムシ」の違い
「タマヤスデ」と「ダンゴムシ」の違いを、分かりやすく解説します。
脚は2対で、節は1つの「タマヤスデ」は、成長すれば2cmほどになります。
雑木林や緑地といった場所を寝床にしていて、腐食食性の虫です。
8月から10月に交尾を始めて、多ければ300もの卵を産みます。
成長するときは脱皮を何度も行い、餌は生ゴミを食べるほど人間が生活する場所にもいる虫です。
もう一方の「ダンゴムシ」は、脚が1対で節は1つとなり、生涯に7回脱皮します。
元々はヨーロッパにいる虫でしたが、海外との貿易が盛んになると日本に渡ってきて、個体数を増やしました。
餌は落ち葉ですが、ときに農作物の新芽を食べてしまいます。
まとめ
見た目が似ている虫を2つご紹介しましたが、節や脚の数、食べているもの、体長に違いがありますので、資料や画像などで比較してみるといいでしょう。