「航海士」と「操舵手」はどちらも船乗りを指す言葉ですが具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「航海士」と「操舵手」の違いを解説します。
「航海士」とは?
「航海士」とは、「船において航法を担当する船員」を指す言葉です。
「航海士」の使い方
手漕ぎボートのような小さな船は一人でも動かせますが豪華客船のような船は何十人ものスタッフで手分けして船を操作しないと動かせません。
船に乗り込み船の操作や航行中の安全管理など航法を担当するのが「航海士」です。
周囲に危険物がないか確認したり海図で進路をチェックしたり各部を点検したりなど船を予定通り安全に航行させるのが「航海士」の仕事です。
船のナビゲートが主な任務で乗組員の最高責任者である船長の指示のもと役割を分担して船を安全に動かします。
「操舵手」とは?
「操舵手」とは、「船の舵輪を握り直接的な操作を担当する船員」を指す言葉です。
「操舵手」の使い方
大きな船は舵輪と呼ばれる円形の操作機を使って動かします。
舵輪は車でいうところのハンドルに当たるもので舵輪の動きに合わせて船の舵が動き方向転換します。
船の操作には舵輪に使って操るところから「操舵」といい、操舵を担当する人が「操舵手」です。
船長の指示に従い船を動かすのが仕事で風の動きや水面の状況を考慮したうえで安全に船を動かす操船のスペシャリストです。
「航海士」と「操舵手」の違い
「航海士」と「操舵手」の違いは「船の進路を直接コントロールしているか」です。
双眼鏡で確認したり天気をチェックしたりなど安全な航行に欠かせない重要な役割をそれぞれ担っているのが「航海士」で進路を変更したり接岸させたりなど直接的な船の捜査を担当するのが「操舵手」です。
「航海士」の例文
・『航海士の指示に従う』
・『航海士を養成する学校に入学する』
「操舵手」の例文
・『操舵手を任される』
・『操舵手が取舵いっぱいにきった』
まとめ
「航海士」と「操舵手」は同じ船乗りでも担当する仕事が異なります。
それぞれの役割を正しく知って区別しましょう。