「工業用水」と「水道水」には具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「工業用水」と「水道水」の違いを解説します。
「工業用水」とは?
「工業用水」とは、「工場で使うことを目的に供給される浄水処理していない水」を意味する言葉です。
「工業用水」の使い方
水道を通って供給される水のうちなど一次処理のみで供給される水を指します。
工場では千畳や加熱した部分の冷却など大量に水を使用します。
このような工場で使うための水が「工業用水」です。
1次処理は施されているので不純物や汚れは取り除かれていますが飲めるように浄水処理は施されていません。
その代わり安価で供給されるので経済的なメリットがあります。
「水道水」とは?
「水道水」とは、「浄水処理が施された飲用可能な水」を意味する言葉です。
「水道水」の使い方
家庭の蛇口をひねると出てくる生活に使える水を指します。
水道管を通って家庭に供給される水は川などか取水した後に不純物を取り除き塩素を加えて殺菌消毒してから送られます。
塩素で殺菌し飲んでも大丈夫な状態になっている水が「水道水」です。
「工業用水」と「水道水」の違い
「工業用水」と「水道水」の違いは「飲めるかどうか」です。
浄水場では汚れを取り除く1次処理と汚れを取り除いた水に塩素を加えて殺菌消毒する2次処理で水をきれいにします。
工場で使う「工業用水」は飲むための水ではないので殺菌消毒する必要がなく汚れを取り除く1次処理のみで2次処理せずに供給されます。
1次処理した水を2次処理で殺菌消毒し飲めるようにした水が「水道水」です。
「水道水」を「工業用水」の代わりに使用してもコストがかさむ事以外に問題ありませんが「工業用水」を「水道水」の代わりに飲むのは危険です。
「工業用水」の例文
・『工業用水は工場で使用される』
・『工業用水を飲んではいけない』
「水道水」の例文
・『水道水の品質を確かめる』
・『水道水は安全に飲める』
まとめ
「工業用水」と「水道水」は飲用可能かどうかで区別されます。
安全に使用するためにも2つの水の違いを正しく理解しておきましょう。