「飛躍」と「躍進」の違いとは?分かりやすく解釈

「飛躍」と「躍進」の違いとは?言葉の違い【2語】

似たような意味で使われる言葉として「飛躍」「躍進」があります。

2つの言葉はそれぞれ何を意味し、どのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「飛躍」「躍進」の違いを解説します。

「飛躍」とは?

「飛躍」とは、「空高く飛び上がるさま」を意味する言葉です。


「飛躍」の使い方

大空に向かうように低いところから高く飛び上がる様子を表します。

本来は鳥が地面から大空に向かい羽ばたいて飛んでいくような動作に対して用いられる表現ですが、空高く飛び上がる様子から転じて「急激に成長する」「大きく伸びる」など「途中の段階を大きく飛ばして結果を出す」という比喩的な意味で使われている表現です。

話があらぬ方向へ移るなど「途中が抜ける」という意味もあります。


「躍進」とは?

「躍進」とは、「体を踊り上がらせて進むこと」を意味する言葉です。

「躍進」の使い方

伏せていた体制から急に体を起こして駆け出す動作を表します。

動かない状態から一気に駆け出す急激な変化から転じて「めざましい活躍を見せる」という意味でも使われています。

「飛躍」と「躍進」の違い

「飛躍」「躍進」の違いは「途中経過」です。

どちらもこれまでとは違い大きな結果残す様子に対して用いられる表現です。

「飛躍」がこれまでとは比べものにならない大きな成果や目を見張る成長を指すのに対し「躍進」はめざましい成果ではあるもののこれまでの実績から考えれば順当で確実な伸びを指すという違いがあります。

100位から10位に急上昇するような一足飛びの結果が「飛躍」で100位からら80位、50位、30位と着実に結果を残していくのが「躍進」という違いで区別されます。

「飛躍」の例文

・『合宿を経て大きく飛躍した』
・『今年は飛躍の年にしたい』

「躍進」の例文

・『練習の成果が出て躍進した』
・『チームの躍進ぶりは素晴らしい』

まとめ

「飛躍」「躍進」は結果の残し方で区別されます。

どのような形で結果を残したのかに注目して使い分けてください。