同じような意味で使われる言葉として「帰国子女」と「帰国生」があります。
2つの言葉はどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「帰国子女」と「帰国生」の違いを解説します。
「帰国子女」とは?
「帰国子女」とは、「海外で生活した後に日本に帰国してきた息子や娘」を指す言葉です。
「帰国子女」の使い方
「帰国子女」の「子女」とは親の庇護下にある息子や娘を指します。
親の仕事の都合などにより海外で生活した後に日本に帰国してきた人が「帰国子女」です。
本来は親と一緒に日本に帰ってきた子どもを指す言葉ですが、現在は特に年齢は関係なく「子供の頃に海外で暮らし日本に帰ってきた経験を持つ人」という意味で使われています。
既に成人していても海外で育った人は「帰国子女」と呼ばれます。
「帰国生」とは?
「帰国生」とは、「海外で生活した後に日本に帰国してきた学生や生徒」を指す言葉です。
「帰国生」の使い方
海外で生活し日本に帰ってきた人のうち学校に通う年齢の人を指します。
「海外帰国生」ということもあります。
「帰国子女」と「帰国生」の違い
「帰国子女」と「帰国生」の違いは「学校に通っているか」です。
親の転勤などで海外に渡った後に日本に帰ってきた海外生活経験者が「帰国子女」、海外生活から日本に帰ってきた人のうち学生や生徒として学校に通う年齢の人を「帰国生」といいます。
だいぶ前に日本に帰ってきてすでに社会に出ているような人は「帰国子女」と呼ばれますが「帰国生」とは呼ばれません。
「帰国子女」は長期間外国に生活拠点を置いていた人を指しますが「帰国生」は短期留学から帰ってきた人を含む場合もあります。
「帰国子女」の例文
・『帰国子女なのでバイリンガルだ』
・『帰国子女にはハンデも多い』
「帰国生」の例文
・『帰国生の入試は別枠で行われる』
・『帰国生に特別サポートを提供する』
まとめ
「帰国子女」と「帰国生」は学校に通う年齢かどうかで区別されます。
大学入試などでは学校ごとに条件や基準が異なるので受験の前に確認しておきましょう。