大気中の水蒸気によって周囲が見えにくくなる現象には「霧」や「もや」があります。
この記事では、「霧」と「もや」の違いを分かりやすく説明していきます。
「霧」とは?
「霧」とは大気に含まれる水蒸気が水滴となり地表近くに浮かぶ現象を表す言葉です。
「霧」は英語で“fog”と書く言葉であり、こちらは天候や湿度など様々な条件によって発生します。
「霧」の構造は基本的に雲と同じになっており、両方とも大気中の水分が飽和して水滴となっているのが特徴です。
「霧」はこのような気象状態を表す以外にも、様々な慣用句としても使われます。
「五里霧中」は状態が霧の中のようであり方針や計画、見込みが立たないことを表す言葉として有名です。
「もや」とは?
「もや」とは大気中に含まれる水分が水滴となって地表近くに浮かぶ現象であり、こちらは「霧」と似ているのが特徴です。
「もや」は漢字で「靄」と書き、この状態では視界不良が発生します。
「もや」はこの視界不良が比較的軽いものであり、水平視界が1㎞以上になっているのが特徴です。
「もや」はぼんやりとした状態を示す時にも使うことが可能であり、「もやがかかる」は頭の思考がすっきりとしない状態を表す時に使います。
「霧」と「もや」の違い
「霧」と「もや」はどちらも大気中に含まれる水分が水滴となって地表近くに浮かぶ現象です。
「霧」は見える範囲が1㎞以内のものを表し、「もや」は1㎞以上ものを表す時に使います、特に濃い「霧」は「濃霧」と表現し、こちらは気象予報で注意報が発令されることもあります。
「霧」の例文
・『朝方は霧が発生しており大変でした』
・『深い霧に包まれた街はとても静かであり、少し怖かったです』
「もや」の例文
・『思考にもやがかかったような状態なので、少し休もうと思います』
・『向こうの山にもやがかかっており、いい風景だったので写真を撮りました』
まとめ
「霧」と「もや」はどちらも同じ現象であり、見える水平視界の距離が違います。