この記事では、「雨戸」と「シャッター」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「雨戸」とは?
横に滑らせて開閉する「雨戸」【あまど】は、2枚以上あるときは重ねて戸袋に収納します。
たいていは2枚のアルミ製の板を合わせて、長方形や正方形といった形状にした戸のように作られているわけです。
多くの色は茶系であるため汚れが目立ちません。
この「雨戸」が生まれたのは安土桃山時代で、防犯対策のためと、夜間に障子戸が雨で濡れないように閉めていた板戸が原型になっています。
閉めれば窓に激しく雨や風が吹きつけず、飛んできた物から割れないよう守ったり、ひび割れも防げる便利な戸です。
「シャッター」とは?
上下に開閉させて使うのが「シャッター」であり、巻いて収納します。
丈夫なアルミからステンレス、鉄といった素材からできているものが多く、1枚タイプで容易に丸められるよう薄く作られているのが特徴的です。
この「シャッター」が誕生したのは19世紀で、当時木製の戸が使われていて、明治時代になると畳込防火鉄戸という名で日本でも使われるようになりました。
上の方に丸めて収納できるため、百貨店やビルといった建物の防火扉として役目を担いますが、お洒落な建物の窓を守る「雨戸」の代わりとして一般家屋にも採用されている戸です。
「雨戸」と「シャッター」の違い
「雨戸」と「シャッター」の違いを、分かりやすく解説します。
風が強い地域に建てられた家屋に取り付けられているのが「雨戸」であり、横に滑らせて移動させては開閉して使います。
風や雨から窓を守るだけでなく、割られて侵入されないように使うわけです。
一般家屋や旅館に取り付けられているのが「雨戸」で、「シャッター」は公共施設やビル、百貨店では火がまわらないように採用しています。
1955年になると片手でも簡単に開閉できる「軽量シャッター」が出てきて、一般家屋や車庫でも採用されるようになりました。
「雨戸」よりも色や大きさも種類が豊富であるため、お洒落な一軒家に選ばれています。
まとめ
窓を守るものを2つご紹介しましたが、誕生秘話や使われている建物、素材などに違いがありますので、資料やHPを参考にしてみるといいでしょう。