この記事では、「お引き取り」と「受け取り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お引き取り」とは?
「お引き取り」は「おひきとり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「その場から立ち去ることの丁寧な表現」という意味です。
2つ目は「物などを相手から渡されて手元に置くことの丁寧な表現」という意味です。
「お引き取り」の言葉の使い方
「お引き取り」は名詞として「お引き取りする・した」「お引き取り願う」などと使われます。
「お」は謙譲語・美化語の接頭辞、「引き」は動詞「引く」の連用形で「たぐり寄せる」「近くに寄せる」「しりぞく」という意味、「取り」は動詞「取る」の連用形が名詞化した言葉で「手の中におさめる」「そのように解釈したり、判断したりする」という意味、「お引き取り」で「渡されたものを手元に寄せること」「その場からしりぞくこと」の丁寧語として使われています。
「受け取り」とは?
「受け取り」は「うけとり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「渡されたものをもらって収める」という意味です。
2つ目は「人の言動を自分なりに解釈すること」という意味です。
「受け取り」の言葉の使い方
「受け取り」は名詞として「受け取り願い」「受け取り報告」などと使われます。
「受け」は動詞「受ける」の連用形で「自分の方に向かってくるものを取って止める」「差し出されたものを収める」という意味、「取り」は「手の中におさめる」「そのように解釈したり、判断したりする」という意味、「受け取り」で「差し出されたものを手に収めること」「向けられた言動を自分なりに解釈・判断すること」になります。
「お引き取り」と「受け取り」の違い
「お引き取り」は「渡されたものを手元に寄せること」「その場からしりぞくこと」の丁寧語です。
「受け取り」は「差し出されたものを手に収めること」「向けられた言動を自分なりに解釈・判断すること」です。
「お引き取り」の例文
「お引き取り」の例文は以下の通りです。
・『修理が終わりましたのでお引き取りにいらしてください』
・『ご注文品は来週以降お引き取りいただけます』
・『本日はもうお引き取り願います』
「受け取り」の例文
「受け取り」の例文は以下の通りです。
・『宅配便の受け取りをする』
・『注文品を受け取りに行く』
・『言葉は受け取り方次第で意味が変わる』
まとめ
今回は「お引き取り」と「受け取り」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。