M&Aの交渉のプロセスのある段階に、「サウンディング」と言うものがあります。
この言葉は極めて限定された使い方がされるものです。
それでは、この「サウンディング」とはどういう意味でしょうか。
また、「ヒアリング」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「サウンディング」と「ヒアリング」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サウンディング」とは?
「サウンディング」とは、英語の「sounding」をカタカナで表記したもので、M&A(企業買収)のプロセスのなかで、「売り手の企業の状況や希望を買い手になりうる企業に説明して可能性があるかを聞く」というものを言います。
もともと「sound」という英語には「音」という意味に加えて、「聞かせる」とか「発する」という意味があり、そこから「サウンディング」という言葉になったようです。
「ヒアリング」とは?
「ヒアリング」とは、英語の「hearing」をカタカナで表記したもので、一般的なビジネス用語で、「聞き込みを行う」ことを表す言葉です。
通常は「公開ヒアリング」のように、何かの問題や話題に関しての対象のグループや一般の人の考えを聞くような行為のことを言います。
「サウンディング」と「ヒアリング」の違い
「サウンディング」と「ヒアリング」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、M&Aのプロセスの中で使用されるような、相手からなにかを聞くことを示す言葉であることは同じですが、目的と方法が違います。
簡単にいえば「サウンディング」は、交渉相手の意向を相手に「伝えて」、相手の意向を確認すると言う行為であるのに対して、「ヒアリング」は単純に相手の意向を「聞きだす」という行為という違いです。
つまり、「話す」行為が中心か「聞く」行為が中心かの違いということもできます。
まとめ
この記事では、「サウンディング」と「ヒアリング」の違いを、解説してきました。
特に、「サウンディング」に関しては、一般的な会話や文章では見ることがないものです。
しかし、非常に重要な言葉なので、覚えておいても損はないでしょう。