「とんでもない」と「滅相もない」の違いとは?分かりやすく解釈

「とんでもない」と「滅相もない」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「とんでもない」「滅相もない」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「とんでもない」とは?

同僚や部下といったあまり気を使わない相手から褒めてもらったとき、謙遜する気持ちを込めて「とんでもない」といいます。

例えば、相手がお金を貸す場面では「とんでもない、受け取れません」と断る気持ちを伝えるのです。

この言葉を使う相手としては、目下の者に対して使う機会が多く、堅苦しい印象を避けたいときに使える言葉になります。


「滅相もない」とは?

他人からえらく褒められたとき、そこまで自分が有能な者ではないと思うとき謙虚な気持ちで「滅相もない」【めっそうもない】といいます。

とくに、立場がある人が自分のやった仕事や成果を褒めちぎるとき、謙虚さと恐れ多い気持ちを示す言葉として使われている言葉です。

また、程度がどう見てもはなはだしいと思うとき、強く否定する意味を込めて使います。


「とんでもない」と「滅相もない」の違い

「とんでもない」「滅相もない」の違いを、分かりやすく解説します。

自分の行為を褒めてくる同僚や部下に対して嬉しさと恥ずかしい気持ちを持ちつつ、相手へ謙虚に「そんなことはありません」と伝えられる言葉が「とんでもない」です。

もってのほかといった意味でも使われる言葉であり、嬉しさと複雑な気持ちが入り混じった状態を表します。

もう一方の「滅相もない」「とんでもない」を丁寧な言い方にした言葉であり、相手から褒められて嬉しいと思う気持ちと、気を使ってもらったことへの感謝を伝えるわけです。

「とんでもない」の例文

・『新人の私が係長から褒められるなどとんでもないです』
・『とんでもないです。お声をかけて頂ければいつでも力になります』

「滅相もない」の例文

・『社長から直接お声をかけて頂くとは滅相もないことでございます』
・『私ごときが部長直々に評価されるとは滅相もないことです』

まとめ

似ている意味として使える言葉ですが、相手の立場を考えてから使うようにするのが重要な点です。

自分なりに使い方を学び、相手に謙遜する気持ちを伝えてみましょう。