この記事では、「ご案内しております通り」と「ご案内のことと存じますが」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご案内しております通り」とは?
「ご案内しております通り」とは、「案内しているのと同じように」のような意味合いを表すフレーズです。
「しております」は「しています」をより丁寧にした表現です。
「通り」には「道路」や「通行」、「往来」など多くの意味が含まれていますが、ここでは「同じ状態や方向であること」という意味で用いられています。
したがって、「ご案内しております通り」は「案内しているのと同じ内容で」や「案内している内容そのままで」という意味を表します。
「ご案内しております通り」の使い方
「ご案内しております通り」は、すでに案内している内容を改めて相手に伝えるときの前置き、クッション言葉として使われています。
「ご案内のことと存じますが」とは?
結論から述べると、「ご案内のことと存じますが」という表現は不自然な日本語となります。
「存じる」は「知る」や「承知する」、「思う」、「考える」の謙譲語であり、「○○のことと存じますが」は「○○であると思いますが」や「○○であることは承知していますが」という意味を表す言い回しです。
「ご案内のことと存じますが」を直訳すると、「案内であると思いますが」や「案内であることは承知していますが」など、おかしい日本語になってしまいます。
また、「ご案内のことと存じますが」という慣用句も存在しません。
「ご案内のことと存じますが」の言葉の使い方
「ご案内のことと存じますが」は日本語として不自然な表現になります。
「ご案内しております通り」と「ご案内のことと存じますが」の違い
「ご案内しております通り」は「案内しているのと同じように」のような意味合いで用いられる表現です。
対して、「ご案内のことと存じますが」は不自然な日本語表現になります。
まとめ
「ご案内しております通り」は正しい表現であり、「ご案内のことと存じますが」は不自然な表現ということでした。