「幸多かれ」と「幸多からんことを」の違いとは?分かりやすく解釈

「幸多かれ」と「幸多からんことを」の違いとは?分かりやすく解釈言葉の違い【2語】

この記事では、「幸多かれ」「幸多からんことを」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「幸多かれ」とは?

これからの人生において、幸せが数多くあるよう相手の幸せを祈るとき使う言葉が「幸多かれ」【さちおおかれ】です。

新郎新婦に対して牧師が使う言葉でもあり、とくに年配の方が年下の者を祝う際によく使います。

使い方としては、「お集まりの皆様に幸多かれ」といったように使い、来てくれたことに感謝の気持ちを込めて伝えるわけです。


「幸多からんことを」とは?

相手が幸せに感じる出来事が訪れるように祈るとき使うのが「幸多からんことを」【さちおおからんことを】です。

楽しいと思ったり、嬉しいといった心が満たされるほどたくさんの良い出来事が一つでも多くあるように心を込めます。

とくに、これかりを取り合って人生を切り開こうとしている新郎と新婦が結ばれる結婚式のときに使い、子供に恵まれたり、幸せな生活ができるようみなが祝福するわけです。


「幸多かれ」と「幸多からんことを」の違い

「幸多かれ」「幸多からんことを」の違いを、分かりやすく解説します。

立場が上の者や牧師が人の幸せを願う言葉が「幸多かれ」ですが、「幸多からんことを」は年下が年上の幸せを願うときに使う言葉として使われているといった違いがあります。

また、「幸多からんことを」は結婚する夫婦を祝う牧師が丁寧な言葉で祝福するときによく使いますが、「幸多かれ」は結ばれる二人だけではなく、来場者や客といった人たちへ感謝する気持ちを表せる言葉です。

「幸多かれ」の例文

・『幸多かれと言われたが、心満たされる幸せに未だ恵まれていない』
・『この学校を卒業して社会に出る生徒に幸多かれと願った』

「幸多からんことを」の例文

・『弟の結婚式に参加したとき、幸多からんことを心から祈った』
・『大好きな姉の人生に幸多からんことを神の前で真剣に伝えた』

まとめ

とても似ている意味で使われている言葉を2つご紹介しましたが、使い方が多少異なりますので、自分なりにうまく使い分けてみましょう。