「ご心配なく」と「ご心配には及びません」の違いとは?分かりやすく解釈

「ご心配なく」と「ご心配には及びません」の違いとは?言葉の違い【2語】

相手に心配をかけたくない時に使用する表現として「ご心配なく」というものがあります。

それでは、この「ご心配なく」とはどういう意味でしょうか。

また、「ご心配には及びません」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「ご心配なく」「ご心配には及びません」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ご心配なく」とは?

「ご心配なく」とは、「心配することはない」という意味の言葉として使われます。

簡単な表現なので、通常はしたい強い間柄の相手に使用する言葉です。


「ご心配には及びません」とは?

「ご心配には及びません」とは、「心配しなくてもよい」ということを丁寧な表現にしたものです、このときの「及ぶ」とは、「そこまでする」という意味の言葉なので、その意味を加えると、「心配までしなくてもよい」という意味になります。


「ご心配なく」と「ご心配には及びません」の違い

「ご心配なく」「ご心配には及びません」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、共に「心配はいりません」ということを表す言葉であることは同じですが、単語の使い方の違いによって印象の違いが出てきます。

「ご心配なく」に関しては、前述のように敬語は丁寧語の「ご」だけなので、かなり親しみを持っている関係を示しています。

逆に、「ご心配には及びません」は、丁寧語の「ご」に加えて、「及ぶ」という婉曲表現が使われているために、若干硬い印象を与えます。

ただ、「及ぶ」自体は尊敬語でも謙譲語でもないので、本当に目上の方に対しては、ちゃんと敬語を使用した「ご心配をいただく必要はございません」のようにするのが良いでしょう。

まとめ

この記事では、「ご心配なく」「ご心配には及びません」の違いを、解説してきました。

この2つに関しては、意味としては同じなのです。

しかし、相手に与える印象が違うということを説明しましたが、相手との関係が近いものなら「ご心配なく」を使う方が親みがあり、距離があるていど離れている時には「ご心配には及びません」を使用した方が良いでしょう。