「多種多彩」と「多種多様」の違いとは?分かりやすく解釈

「多種多彩」と「多種多様」の違いとは?言葉の違い【2語】

同じような意味で使われる言葉として「多種多彩」「多種多様」があります。

2つの言葉はどのような意味の違いで使い分ければいいのでしょうか。

今回は、「多種多彩」「多種多様」の違いを解説します。

「多種多彩」とは?

「多種多彩」とは、「種類が多くてにぎやかなこと」を意味する言葉です。


「多種多彩」の使い方

物事の種類が一様ではなく多いことを表します。

豊富な選択肢の中からいろいろ選べたり見た目がバラエティに富んでいて華やかだったりなど、種類の多さを肯定的に捉えた表現です。

「多種多彩」「彩」は美しさや色を添えることを意味する言葉なので「いろいろな種類の美しいものがある」という意味でも使われます。


「多種多様」とは?

「多種多様」とは、「種類が多くてさまざまな様相を呈していること」を意味する言葉です。

「多種多様」の使い方

限られた少ない種類だけではなくいろいろな種類がたくさんあることを表します。

種類の多さそのものを表す言葉なので内容や評価は問いません。

どこを見ても同じものがないくらい種類が豊富であることを示す表現です。

「多種多彩」と「多種多様」の違い

「多種多彩」「多種多様」はどちらも種類が限られておらずたくさんある様子を表す言葉です。

大きな意味の違いはありませんが「多種多彩」には種類の多さを肯定的にとらえるニュアンスが含まれているのに対し、「多種多様」は種類の多さそのものを表しているのみで種類の多さに対する評価は含まれていないという違いがあります。

いろいろな種類を求めた結果多くの種類が集まった場合は「多種多彩」、種類が少なくても構わないと思って集めたが結果的に多くの種類が集まった場合は「多種多様」という違いで使い分けられます。

「多種多彩」の例文

・『用意された服は多種多彩だ』
・『ミスコンには多種多彩な出場者が集まった』

「多種多様」の例文

・『ニューヨークには多種多様な人種が住んでいる』
・『憲法に対する考え方は多種多様だ』

まとめ

「多種多彩」「多種多様」は種類の多さをどのように評価するのかで区別されます。

それぞれのニュアンスを理解して使い分けましょう。