「おいとまする」と「帰る」の違いとは?分かりやすく解釈

「おいとまする」と「帰る」の違いとは?言葉の違い【2語】

「おいとまする」「帰る」は具体的に何を意味する言葉でどんな違いを基準に使い分ければいいのでしょうか。

今回は、「おいとまする」「帰る」の違いを解説します。

「おいとまする」とは?

「おいとまする」とは、「訪ねた先から立ち去ること」を意味する言葉です。


「おいとまする」の使い方

訪問先から立ち去りその場を離れることを意味します。

その場を離れることの丁寧な言い方であり、へりくだることで相手を高めて敬意を示す謙譲表現です。

「おいとまする」を漢字で書くと「お暇する」になります。

「暇」「何も用事がない自由な空き時間」という意味ですがそこから転じて「空いた時間を作る」という意味でも使われます。

休みや一時中断の婉曲表現として使われるほか「訪問先を離れて自由になる」つまり「立ち去ってその場からいなくなる」という意味でも使われる表現です。


「帰る」とは?

「帰る」とは、「本来の場所に戻ること」を意味する言葉です。

「帰る」の使い方

自宅や自分の会社などふだん拠点にしている場所に移動することを意味します。

離れた場所から元の場所に戻ることを意味する言葉なので必ず出先で使います。

「おいとまする」と「帰る」の違い

「おいとまする」「帰る」はどちらも訪問先を離れることを意味します。

「おいとまする」は訪問先を離れるのは確実だがどこに行くかを明らかにしていないのに対し「帰る」は訪問先を離れて本拠地に戻ることを表します。

その場からいなくなることを強調しているのが「おいとまする」で元いた場所に戻ることを強調しているのが「帰る」という違いで使い分けられる表現です。

「おいとまする」の例文

・『暗くなる前においとまする』
・『用件は片付いたのでおいとまする』

「帰る」の例文

・『会社から自宅に帰る』
・『営業先から事務所に帰る』

まとめ

「おいとまする」「帰る」は似たような意味で使われる表現ですがその場を離れた後の行き先を明らかにしているかどうかの違いで使い分けられます。

ビジネス表現としてよく使う言葉なので意味の違いを知っておきましょう。