「通して」と「通じて」の違いとは?分かりやすく解釈

「通して」と「通じて」の違いとは?言葉の違い【2語】

「通して」「通じて」は同じような意味を持つ言葉ですが、どのような意味の違いで使い分けられているのでしょうか。

今回は、「通して」「通じて」の違いを解説します。

「通して」とは?

「通して」とは、「間に挟んですることこと」を意味する言葉です。


「通して」の使い方

ある場所や境目を過ぎることを表す「通す」の連用形と接続詞の「て」からなる言葉で、何かのやり取りで直接的にではなく間に人や物をはさんですることを表します。

人に仕事を頼む時に直接アポイントを取らずその人の知り合いに頼んで連絡を取ってもらうような「能動的に間に立つものを挟んでやり取りすること」を指す言葉です。


「通じて」とは?

「通じて」とは、「人や物を介することこと」を意味する言葉です。

「通じて」の使い方

何かのを行為において直接的にやり取りするのではなく人や物を媒介にして行う様子を表します。

人から直接話を聞くのではなくメディアを媒介にして情報を得るときなどに用いられる表現です。

情報伝達やコミュニケーションなどが直接的ではなく双方を隔てる何かの間を通ってやり取りするさまを指しており、離れた場所が移動可能な経路でつながっている様子を表す「通ずる」の連用形に接続詞の「て」がついた言葉です。

「通して」と「通じて」の違い

「通して」「通じて」はどちらも間に立つ人やものを媒介にしてやり取りにする様子を表す言葉です。

基本的に同じ意味ですが「通して」は積極的に働きかける能動的な表現なのに対し「通じて」は元々つながっていた関係性を利用してやり取りするような受動的な表現です。

間に立つ人を探し出して仲介者になってもらうようなやり取りが「通して」、以前から存在していたコネクションや関係性を利用し労力をかける事なく行われるやり取りが「通じて」という違いで区別されます。

まとめ

「通して」「通じて」はでもよく似た意味の言葉です。

どのような形でやり取りされるのかに注目して使い分けましょう。