「気が引ける」と「申し訳ない」の違いとは?分かりやすく解釈

「気が引ける」と「申し訳ない」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「気が引ける」「申し訳ない」の違いを分かりやすく説明していきます。

「気が引ける」とは?

「気が引ける」「きがひける」と読みます。

意味は、「何らかのやましいことがあり、相手や世間などに対して消極的になる様子」です。


「気が引ける」の言葉の使い方

「気が引ける」は慣用句として使われます。

語源は「引けを取る」という慣用句で、戦場で退却を命じるときに「退け(ひけ)」と命令することに由来しています。

「退却することを選ぶ」、つまり「負ける」という意味から、「気が引ける」「気持ちが後退しておくれを取る」という意味で使われる様になりました。


「申し訳ない」とは?

「申し訳ない」の意味は以下の通りです。

1つ目は「弁解の余地もないと相手に謝罪する言葉」という意味です。

2つ目は「相手に無理なことを頼んですまないという感情を表す言葉」という意味です。

「申し訳ない」の言葉の使い方

「申し訳ない」「申し訳+ない」で成り立っています。

「申し訳」「言いわけ・弁解」という意味、「ない」は打消しの助動詞、「申し訳ない」「弁解の余地もない」になり、ここから転じて「相手に対して罪悪感を持つ時の表現」として使われる様になりました。

「気が引ける」と「申し訳ない」の違い

「気が引ける」「気持ちが後退しておくれを取ること」です。

「申し訳ない」「相手に対して罪悪感を持つ時の表現」です。

「気が引ける」の例文

「気が引ける」の例文は以下の通りです。

・『ミスをした後で出社するのに気が引ける』
・『場違いな服装で気が引ける』
・『他の女性が美人ばかりで気が引ける』

「申し訳ない」の例文

「申し訳ない」の例文は以下の通りです。

・『既婚者に残業をお願いして申し訳ない』
・『待ち合わせに遅刻して申し訳ない』
・『申し訳ないが飲み会を欠席する』

まとめ

今回は「気が引ける」「申し訳ない」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。