何かに対して相手が希望を持っていることがわかっている時に、どうにかしたいということで使う言葉として「希望に沿う」というものがあります。
それでは、この「希望に沿う」とはどういう意味でしょうか。
また、「希望に添う」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「希望に沿う」と「希望に添う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「希望に沿う」とは?
「希望に沿う」とは、「相手の希望の通りにする」という意味として一般的に使用される表現です。
「沿う」とは、もともと「並んで走る」という意味をもつので、「相手の希望の通りにする」と言い換えることもできます。
「希望に添う」とは?
「希望に添う」とは、「相手の希望の通りにする」という意味として一般的に使用される表現です。
「添う」という言葉は「寄り添う」に通じる物なので、「相手の希望に寄り添う」と言い換えることもできます。
「希望に沿う」と「希望に添う」の違い
「希望に沿う」と「希望に添う」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は読みも全く同じで、意味も同じですが、どちらが正しいかということになれば「希望に沿う」のほうが一般的には正しいというのが現状 です。
そして、以前は「希望に沿う」という表現しかありませんでした。
しかし、「希望に添う」がまったくの間違いかと言えば、すでにそうとも言えません。
特に「相手の気持ちに寄り添いたい」というニュアンスが強く出せるのは「希望に添う」の方なので、意図してこちらを使うこともあります。
ただ、目上の人や公共の文章において「希望に添う」を使用すると間違って使っていると思われる確率が高く、話をまともに聞いてもらえなくなることもあり得るので、十分注意が必要です。
まとめ
この記事では、「希望に沿う」と「希望に添う」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、意味も読みも同じですが、正式なのは「沿う」の方だという常識が今はあります。
しかし、言葉というのは使用するにしたがって変化してゆく物なので、今後は「添う」のほうが一般的になる可能性はあります。