この記事では、「サイ」と「カバ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「サイ」とは?
奇蹄目【きていもく】のサイ科である「サイ」の頭部には、1から2本の皮膚が集まって作られた角があります。
敵を追い払うとき、この角で相手を下から持ち上げるようにして飛ばすために使うわけです。
胸板はかなり厚く、皮膚の色もカバに似ていますが、後ろ足が少し長く、お尻が引き締まっています。
大きいものでは400cmもの体長になり、体重は3,000kgにまでなる大型の動物です。
草食動物であるため肉や魚は食べず、樹皮や葉を好み、難なく消化する内臓を持ち合わせています。
「カバ」とは?
鯨偶蹄目【くじらぐうていもく】というカバ科に属する「カバ」は、水の中と陸を行き来できる水陸両棲の哺乳類です。
4本足はかなり短く、首から尻にかけて全体的に太い全身をしっかり支えます。
寸胴で重量がありますが、人間を追い越すほどの走りを見せて、襲ってしまうこともある獰猛さも併せ持つのです。
主な生息地はアフリカ大陸のかなり気温が高い赤道の近くを中心に活動し、中でも湿地や沼地、川といった水がある場所を好みます。
大きな個体になると体長が400cmにもなり、体重は3,500kgとかなりの重量に成長する動物です。
また、肉や魚ではなく、草を好む草食動物になります。
「サイ」と「カバ」の違い
奇蹄目の「サイ」は、「カバ」にはない太い角を頭部に持ちます。
ずっと陸上で静かに暮らす生活を好む動物であり、「カバ」のように大きな口を開けず、食べ物を食べる動物です。
もう一方の「カバ」は鯨偶蹄目であり、河川や沼地といった水がある場所で生息し、1日の大半は水の中にいる水陸両棲の動物になります。
たまに陸地へ出て日光浴したり、皮膚に付いた虫を鳥に食べてもらうといった姿を見せるのです。
まとめ
皮膚の色がとても似ている動物ですが、顔や尻の形に違いがあったり、過ごす場所が異なりますので、自分なりに資料や動物園で見比べてみるといいでしょう。