この記事では、「やはり」と「さすが」の違いを分かりやすく説明していきます。
「やはり」とは?
この言葉には主に3つの意味があります。
1つめは、前と比べたり、他と比べたりして違いがないさまです。
毎日のようにお気に入りのラーメン店に通っています。
今日もまたそのラーメン店に行きます。
おとといや昨日と今日とで違いがありません。
これを「やはり今日もラーメンを食べに行く」といいます。
2つめは予想していたそのままになるです。
友達と待ち合わせをしました。
友達は遅刻をすることが多いので、待ち合わせ時間に遅れるだろうと予想しました。
すると、その通りでした。
これを「やはり遅刻した」といいます。
3つめは、いろいろ考えてみても結局は結果が同じになるさまです。
出かけるのをやめようかと考えています。
しかし、明日になると雨になるので今日出かけた方がよい気がします。
けれども、今日出かけるのは気が向きません。
いろいろ考えた結果、出かけないことにしました。
これを「やはり外出はやめにする」といいます。
「さすが」とは?
この言葉には主に2つの意味があります。
ひとつは、予想や期待をしていた通りの事実を納得するさま、またその事実に感心するさまです。
一人暮らしをすると寂しいだろうと予想していました。
実際に一人暮らしをしてみたら、思っていた通り寂しかったです。
それを事実として納得しています。
これを「一人で暮らすのはさすがに寂しい」といいます。
もう一つの意味は、ある事柄は認めるけれど、ある条件のもとでは違う感情を持つさまです。
おいしいものでも、量が多く食べ続けていると飽きてきます。
これを「量が多いとさすがに飽きる」といいます。
「やはり」と「さすが」の違い
「やはり」と「さすが」の違いを、分かりやすく解説します。
予想していた通りになるさまという意味が同じです。
この意味では「薄着ではやはり寒い」「薄着ではさすがに寒い」と同じような使い方ができます。
前者には、以前と、他と比べて違いがないさまという意味もあります。
「母もやはり保育士をしていた」とはいいますが、これを「さすが」に置き換えることはできません。
まとめ
予想していた通りになるさまという意味が同じです。
しかし、一方には前と比べて違いがないさまという意味もあり、この点が異なります。