「やっと」と「かろうじて」の違いとは?分かりやすく解釈

「やっと」と「かろうじて」の違いとは?違い

この記事では、「やっと」「かろうじて」の違いを分かりやすく説明していきます。

「やっと」とは?

この言葉には2つの意味があります。

ひとつは、長い時間や労力がかかって実現や成立がするさまです。

たくさんの宿題を出されたとします。

国語と算数の問題集を解き、漢字の書き取りをし、音読をしなければなりません。

やるべき宿題が多く、それをすべて終えるには時間と労力がかかります。

そして、とうとう宿題を終えることができました。

このさまを「やっと宿題が終わった」といいます。

もう一つの意味は、足りてはいるけれどゆとりがないさまです。

食べるものは毎日手に入れることはできています。

しかし、家族が多くて、全員を養っていくだけの余裕がありません。

何とか足りてぎりぎりで生活をしている状態です。

このようなさまを「家族をやっと養える生活」などといいます。


「かろうじて」とは?

足りてはいるけれど余裕がないさま、どうにか、という意味です。

電車のことで説明をします。

夜遅くまで飲んでいて、もうすぐ終電の時間になってしまいます。

急がないと終電に間に合いません。

頑張って駅まで行き、なんとか終電に間に合うことができました。

このさまを「かろうじて終電に間に合う」といいます。

今度は観葉植物のことで説明をします。

観葉植物に水やりをすることを長期間忘れていました。

そのため、植物の大部分が枯れてしまいました。

しかし、いくつかある株のうち、1つだけが生き残っていました。

このさまを「かろうじて生き残っている」といいます。


「やっと」と「かろうじて」の違い

「やっと」「かろうじて」の違いを、分かりやすく解説します。

足りてはいるけれどゆとりがないさまという意味が似ています。

前者には、時間や労力をかけて実現や成立がするさま、という意味もあります。

後者にはこの意味はありません。

まとめ

足りてはいるけれどゆとりがないさまという意味を持つ点が似ていますが、一方にはこれ以外の意味もある点が異なります。

違い
違い比較辞典