「人畜無害」と「毒のない」の違いとは?分かりやすく解釈

「人畜無害」と「毒のない」の違いとは?分かりやすく解釈言葉の違い【2語】

この記事では、「人畜無害」「毒のない」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「人畜無害」とは?

人間や家畜にも無害であることを「人畜無害」【じんちくむがい】といいます。

生き物に悪い影響を与えない無害な洗剤であったり、肥料であるという意味で使われている言葉です。

このような意味から、平凡ではあるが無難に付き合える人という意味でも使われています。

それほど他者を刺激して苛立たせるだの、足を引っ張る危険性がない人といった褒め言葉として使うわけす。

元々は人と家畜にとって害がないという語源からきている4文字熟語です。


「毒のない」とは?

毒性がないため、触っても大丈夫といった状況を表すのが「毒のない」【どくのない】です。

このような意味から、「毒のない本」といった言い方して、子供が読んでも悪影響がないので安心して読ませられるといったように使います。

また、「毒のない魚」といえば食べてもあたるといった危険性が少ないため、刺身として生で食べられる食材を指すときに使われている言葉です。


「人畜無害」と「毒のない」の違い

「人畜無害」「毒のない」の違いを、分かりやすく解説します。

言葉や暴力で人を傷つけるようなところがない者を「人畜無害」といいます。

あげ足を取ったり、蹴落とすといった行為もない無難な人で安心して付き合えると伝えるわけです。

また、人にも動物にでさえ影響を与えない刺激が少ないものを「人畜無害な石鹸を使っている」といいます。

もう一方の「毒のない」は、食べても無害な食材であると表す言葉です。

このようなところから「毒のない小説」といったような使い方して、読んでも大丈夫と伝えます。

「人畜無害」の例文

・『彼女は人畜無害な女性であるため、一緒に人生を歩むことにした』
・『店では人畜無害な洗髪料のみを取り扱い、販売している』

「毒のない」の例文

・『娘が付き合う男性は社交的で明るく、毒のない人で安心した』
・『登山していると蛇が襲ってきたが、毒のない種で良かった』

まとめ

どちらも害がない動物や人を指す言葉ですが、使い方を工夫してどのような相手に使えばいいかうまく使い分けてみるといいでしょう。