「前期売上高」と「直近売上高」はそれぞれ何を指す言葉でどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「前期売上高」と「直近売上高」の違いを解説します。
「前期売上高」とは?
「前期売上高」とは、「1つ前の期間の売上高」を意味する言葉です。
「前期売上高」の使い方
ある機関をいくつかに分ける時、現在の期間のことを「今期」もしくは「当期」といい、現在の1つ前にあたる期間を「前期」1つの後にあたる期間を「後期」といいます。
企業統計などにおいて現在の1つ前にあたる期間の売上高を指す言葉が「前期売上高」です。
企業が商品やサービスを提供することによって得た金額の総合計が「売上高」なので「前期売上高」は「企業が1つ前の期間内に商品やサービスを提供することによって得た金額の総合計」を表します。
対象とする期間は集計の仕方によって異なり年度単位で期間を設定している場合は前年度の売上高、1年を前半と後半の2つに分けている場合は半年分の売上高になります。
「直近売上高」とは?
「直近売上高」とは、「現時点から最も近い期間の売上高」を意味する言葉です。
「直近売上高」の使い方
現時点からさかのぼって集計した近い期間の売上高を指します。
ケースによって集計対象になる期間は異なりますが、一般的な企業会計では直近3ヶ月の売上高を表す意味で使われています。
「前期売上高」と「直近売上高」の違い
「前期売上高」と「直近売上高」の違いは「対象期間」です。
「前期売上高」はあらかじめ設定されている期間のうち今期のひとつ前の売上高を指すのに対し、「直近売上高」はすぐ近い期間の売上高を指します。
「前期売上高」はあらかじめいつからいつまでと指定されているので範囲が明確ですが「直近売上高」は範囲がはっきりしておらずケースによってバラバラ、という違いがあります。
まとめ
「前期売上高」と「直近売上高」はどちらも今より前の売上高を表す言葉ですが対象の期間が異なります。
統計の取り方によって範囲が変わるので必ず確認してから使いましょう。