洋菓子の素材などに使われる果物として「オランジュ」と「オランジェ」があります。
この2つは何を指しどのような違いで使い分けられるのでしょうか。
今回は、「オランジュ」と「オランジェ」の違いを解説します。
「オランジュ」とは?
「オランジュ」とは、「フランス語で果物のオレンジのこと」です。
「オランジュ」の使い方
ミカン科ミカン属に分類される柑橘類のことを総称して「オレンジ」といいます。
果実が甘酸っぱく鮮やかな色をした果物の総称であり細かい品種の違いを超えてオレンジ色をした柑橘類全般を指す呼び方です。
鮮烈な甘さと爽やかな酸味を持つオレンジは洋菓子の素材としても広く使われています。
料理や菓子の素材として使われる場合は作られた国での呼び方で呼ばれることが多く、フランス料理やフランス菓子の材料を説明する時に用いられるオレンジのフランス語での呼び方が「オランジュ」です。
「オランジェ」とは?
「オランジェ」とは、「ドイツ語で果物のオレンジのこと」です。
「オランジェ」の使い方
果肉や皮を菓子の素材として利用するオランジのドイツ語での言い方です。
ドイツ菓子やドイツ料理の素材として説明するときに用いられます。
「オランジュ」と「オランジェ」の違い
「オランジュ」と「オランジェ」の違いは「ドイツ語かフランス語か」です。
どちらも指しているのは果物のオレンジのことで鮮やかな色合いで甘酸っぱい果肉を持つ柑橘類のことをフランスでは「オランジュ」、ドイツでは「オランジェ」と呼びます。
日本ではフランス菓子やフランス料理の素材として使う場合はフランス語の発音に従い「オランジュ」といい、ドイツ菓子やドイツ料理の素材として使う場合はドイツ語の従い「オランジェ」と使い分けられています。
まとめ
「オランジュ」と「オランジェ」は言語の違いだけで表しているのは同じ果物です。
意味に違いはなくどちらも柑橘類のオレンジのことなので覚えておきましょう。