この記事では、タロットカードの「ウェイト版」と「マルセイユ版」の違いを分かりやすく説明していきます。
タロットカードの「ウェイト版」とは?
タロットカードの「ウェイト版」とは、イギリスのカード印刷会社「ライダー社」から発売されたタロットカードのデッキのことです。
特徴は、「小アルカナ(56枚)」と「大アルカナ(22枚)」と呼ばれる78枚のカード全てに美しいイラストがデザインされ、それぞれの絵柄により意味を持っていることです。
「ウェイト版」の言葉の使い方
「ウェイト版」は、イギリスの神学者アーサー・エドワード・ウェイトが考案、画家のパメラ・コールマン・スミスが描いたタロットカードです。
それまでのタロットカードの小アルカナはトランプの様にシンボルのみでした。
しかし、次第に占い目的で使われる様になったことから、逆にその意味をイラストにしてカードに表したのです。
これは「ライダー版タロットカード」と呼ばれ、その流れにより作られたタロットデッキであることから、ウェイト氏の名前を取って「ウェイト版」と呼ぶ様になりました。
「ライダー版」「ウェイト版」「ライダーウェイト版」など呼び方がありますが、現在最も市場に出回っているのが「ウェイト版」です。
下で紹介する「マルセイユ版」との最も大きな違いは、8番目(力)と11番目(正義)のカードが入れ替わっていることです。
タロットカードの「マルセイユ版」とは?
タロットカードの「マルセイユ版」とは、18世紀のフランスのマルセイユ地方で作られた、タロットカードのデッキのことです。
配色は赤・青・黄・白の4色で、大アルカナは絵柄がデザインされていますが、小アルカナは「キング・クィーン・ナイト・ペイジ」以外はシンボルになります。
「マルセイユ版」の言葉の使い方
「マルセイユ版」は「Tarot de Marseille」と呼ばれ、活版印刷により大量生産されたカードです。
タロットカードは元々トランプの様にゲームにも使われていたことから、小アルカナはシンボルのみが描かれています。
「ウェイト版」よりも400年以上前からあるデッキで、「クラシカルデッキ」とも呼ばれています。
タロットカードの「ウェイト版」と「マルセイユ版」の違い
「ウェイト版」は「ライダー社から発売された、78枚のカード全てに絵柄がデザインされたタロットデッキ」です。
「マルセイユ版」は、「フランスのマルセイユ地方で作られた、絵柄とシンボルのみのデザインに分かれるタロッとデッキ」です。
まとめ
今回はタロットカードの「ウェイト版」と「マルセイユ版」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。