この記事では、「ナツグミ」と「アキグミ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ナツグミ」とは?
「ナツグミ」とは、バラ目グミ科グミ属に分類される落葉小高木のことを言います。
漢字では、「夏茱萸」、「夏胡頽子」と表記します。
「ナツグミ」の名前の由来は、夏に実が熟すところから来ています。
「ナツグミ」の樹高は、3mから4m程度です。
開花時期は4月から5月頃で、薄い黄色の花が咲きます。
花弁はありません。
また、5月から6月頃に果実がなります。
実は偽果で、赤色の楕円形をしており、長さが1. 5㎝前後、径が1㎝くらいの大きさです。
果実は食用、薬用に用いられています。
そして、根は薬用に利用されています。
「アキグミ」とは?
「アキグミ」とは、バラ目グミ科グミ属に属している落葉低木のことを表しています。
「アキグミ」の漢字表記は、「秋茱萸」 、「秋胡頽子」になります。
「アキグミ」は秋に実が熟すところからこの名前が付けられました。
「アキグミ」の樹高は2mから3mくらいです。
花弁はなく、4月から6月頃に淡い黄色の花が咲きます。
果実がなるのは9月から11月頃です。
偽果で、赤色の球形をしています。
果実の大きさは径が7㎜前後です。
生食では渋みが強いので、果実酒として利用されています。
また、薬用にも用いられています。
「ナツグミ」と「アキグミ」の違い
「ナツグミ」と「アキグミ」の違いを、分かりやすく解説します。
それぞれの名前の由来のように、「ナツグミ」は夏に実が熟しますが、「アキグミ」は秋に実が熟します。
また、「ナツグミ」は小高木で、「アキグミ」は低木です。
さらに果実は、「ナツグミ」は楕円形ですが、「アキグミ」は球形をしています。
「ナツグミ」と「アキグミ」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「ナツグミ」の別称には、「ホソバナツグミ」、「マルバナツグミ」があります。
また、「ナツグミ」の英語表記は「cherry silverberry」になります。
そして、「アキグミ」には、「あさつき」の別名があります。
さらに、「アキグミ」は英語で、「Japanese silverberry」と表記します。
「ナツグミ」、「アキグミ」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。