自分の失敗や罪に対して抱く感情には「自責の念」や「罪悪感」があります。
この記事では、「自責の念」と「罪悪感」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自責の念」とは?
「自責の念」とは自分が起こしてしまった失敗や過ちに対して、後悔したり自分を責める感情を示す言葉です。
「自責の念」は過去に発生した自分の失敗や過ちに対して起こる感情であり、前向きになれない状態になるケースも存在します。
「自責の念」の類義語には「良心の呵責」がありますが、こちらは自らが起こした悪いことに対して良心が苦しめられることを表す言葉です。
「罪悪感」とは?
「罪悪感」とは悪いことをしたという感情や罪を犯したという意識を表す言葉です。
「罪悪感」は特定の規範意識から生まれることが多く、こちらは内面的なものや社会的なものが存在します。
「罪悪感」はこれ以外にも宗教的な戒律を破った時にも生まれることがあり、これらは国や文化によって大きく違いが出ます。
「罪悪感」は特定のパーソナリティに大きく影響されるものもあり、その中でもうつ病は「罪悪感」を高める傾向があるのが特徴です。
「自責の念」と「罪悪感」の違い
この2つはどちらも自分の失敗や罪に対して抱く感情です。
「自責の念」は自分が過去に起こしたことに対して責めたり後悔することを表す言葉です。
「罪悪感」は規範に反した時に生まれる感情であり、悪いことをしたと思ったり自分を責める感情が生まれます。
「自責の念」の例文
・『彼は自責の念に堪えられなかった』
・『ひどい自責の念に駆られたが、とりあえず落ち着きました』
「罪悪感」の例文
・『彼女のデートに遅れてしまったので、少し罪悪感があります』
・『犯人はまるで罪悪感のない発言をしたので、探偵の怒りを買った』
まとめ
「自責の念」や「罪悪感」は自分を責める感情を表す言葉です。
前者は自分の失敗に対する意識であり、後者は規範に反したことから生まれる意識を表すのが特徴です。