この記事では、「遮二無二」と「唯一無二」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遮二無二」とは?
「遮二無二」は「しゃにむに」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他のことは考えず、ただひたすら1つのものごとに全力で集中して取り組む様子」です。
2つ目は「ある感情がつもり重なって非常に強い様子」という意味です。
「遮二無二」の言葉の使い方
「遮二無二」は副詞として「遮二無二勉強する」「遮二無二練習する」などと使われます。
「遮二」は「2つめをさえぎること」から転じて「先まで及ばないこと」という意味、「無二」は「ふたつめがないこと」から転じて「後先がないこと」という意味、「遮二無二」で「その先まで考えがないこと」、つまり、「後先のことは考えず、ひとつのものごとに集中すること」になります。
語源は、17世紀頃に使われていた「差里無理(しゃりむり)」という言葉で、「何が何でも」「是が非でも」という意味です。
「唯一無二」とは?
「唯一無二」は「ゆいいつむに」と読みます。
意味は、「他に代わるものがなく、ただひとつしか存在しないこと」です。
人や物などが、非常に特徴的な個性を持っていて、他に同じ様な特徴を持つものがいないことを表します。
「唯一無二」の言葉の使い方
「唯一無二」は、「唯一無二の存在」「唯一無二のデザイン」などと使われます。
「唯一」は「ただひとつのこと」「それ以外にないこと」という意味、「無二」は「同じものが二つとないこと」「他に並ぶものがないこと」という意味、「唯一無二」で「ただひとつで、それ以外に同じものがふたつとないこと」になります。
「唯一」という言葉を強調するために「無二」が付け加えられた語とされています。
「遮二無二」と「唯一無二」の違い
「遮二無二」は「後先のことは考えず、ひとつのものごとに集中すること」です。
「唯一無二」は「ただひとつで、それ以外に同じものがふたつとないこと」です。
まとめ
今回は「遮二無二」と「唯一無二」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。