この記事では、「赤ナマコ」と「青ナマコ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「赤ナマコ」とは?
「赤ナマコ」とは、「ナマコ」の一種であり、名前が示す通り腹部が赤いのが特徴です。
「青ナマコ」とは?
「青ナマコ」とは、「ナマコ」の一種であり、青みを帯びた腹部を持つのが特徴です。
「赤ナマコ」と「青ナマコ」の違い
「赤ナマコ」と「青ナマコ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ナマコ」の種類のうち、腹部が赤いものが「赤ナマコ」、腹部が青いものが「青ナマコ」です。
ちなみに、黒い腹部を持つ「黒ナマコ」も存在します。
「赤ナマコ」は外洋の岩場に「青ナマコ」は内湾の砂地に多く生息しています。
「赤ナマコ」よりも「青ナマコ」のほうが3割から4割ほど安く販売されており、「赤ナマコ」のほうが磯の香りとコリコリとした歯ごたえを持っているのが主な違いです。
「ナマコ(海鼠)」は棘皮動物ナマコ網に分類される生物であり、「赤ナマコ」や「青ナマコ」など食用とされているのは「マナマコ(真海鼠)」になります。
実は日本と「ナマコ」の関わりはとても古く、日本最古の歴史書である古事記にもその名が記述されているのです。
古事記によると、天孫降臨の折、神の御子に仕えるかというアメノウズメの問いに対し、集められた魚のうちで「ナマコ」だけが答えなかったそうです。
これに怒ったアメノウズメは「ナマコ」の口を小刀で裂いたと記されています。
もともと、「ナマコ」は「海鼠」と書いて「コ」と呼ばれており、調理をしていない生の「コ」を「ナマコ」と呼んでいたそうです。
また、古くより食用として利用される他、滋養強壮薬や皮膚病薬の漢方薬としても長く利用されていました。
まとめ
「ナマコ」のうち、赤い腹部を持つものが「赤ナマコ」、青い腹部をもつものが「青ナマコ」ということでした。
2種のあいだには生息地や販売価格、食感などに主な違いがありました。