「前記」と「上記」の違いとは?分かりやすく解釈

「前記」と「上記」の違いとは?違い

この記事では、「前記」「上記」の違いを分かりやすく説明していきます。

「前記(ぜんき)」とは?

「前記」には以下の意味が含まれています。

「本文の前に書き記すことやそのもの」「前書き」
「その文章より前の部分に記すこと」
「前代の記録文書」「旧記」
「前記」の類義語には「前述(ぜんじゅつ)」「先述(せんじゅつ)」「前出(ぜんしゅつ)」「前掲(ぜんけい)」、そして後述する「上記」などがあります。


「前記」の使い方

「前記」は名詞としてや、動詞として使われています。


「上記(じょうき)」とは?

「上記」とは、「ある記事の上や前に書いてあること、その文句」を意味する言葉です。

「上記」の類義語には先に述べた「前述」をはじめ、「上述(じょうじゅつ)」「既述(きじゅつ)」などがあります。

ちなみに、「上記」の対義語は「ある記事の下に書いてあること」という意味を表す「下記」になります。

「上記」の使い方

「上記」は名詞として使われています。

「前記」と「上記」の違い

「前記」「上記」はどちらも主に「先の文で記したこと」という意味を表す言葉です。

したがって、2語は類義語の関係に当たると解釈できるでしょう。

ただし、「上記」「上の文に記したこと」であるため横書きの文章でのみ使うことができますが、「前記」「前の文に記したこと」であるため横書きの文章でも縦書きの文章でも使うことができます。

また、「上記」は名詞としての用法しかありませんが、「前記」は名詞としての用法の他、「前記する」のように動詞としての用法も持ちます。

「前記」の例文

・『前記したように、こちらのアプリは月額制になります』

「上記」の例文

・『上記の日程で予定を組ませていただきます』

まとめ

「前記」「上記」はどちらも主に「先の文で記したこと」という意味を表す言葉であるため、2語は類義語の関係に当たると言えます。

ただし、「上記」は横書きの文章でのみ使うことができるのに対し、「前記」は横書きの文章でも縦書きの文章でも使うことができる点などに細かな違いがありました。

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